足首をグキッとやってしまった、ひねってしまった。程度の差はあると思いますが、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。当オフィスでもみることの多い身体の問題の1つです。

スポーツにおけるケガの中でもトップ３に入るくらい多く、バスケットボール・バレーボール・サッカーなどでも多くみられます。

足首の捻挫の後に適切なアプローチをしないと再発しやすくなり、痛みや違和感も長引いてしまうことが多くなります。

歩く時や運動する時に再発が怖くてテーピングやサポーターに常に頼らないといけなくなるのは大変ですよね。

＊このページでは足首の捻挫の中でも最も多い内反捻挫（ないはんねんざ）に関して説明しています。

捻挫とは骨と骨をつなぐ靭帯（じんたい）を傷めてしまうことを言います。

捻挫をすると靭帯を傷めてしまうだけでなく、足首の関節が上手く動かなくなったり、周りの筋肉のバランスがくずれてしまうことで、足首全体のバランスがくずれてしまいます。

すると脳が足首の状態をしっかりと把握できなくなるので、他の部位（膝や股関節、腰など）を余計に使って身体の機能を補おうとするため足首以外にも負担がかかって痛みなどの問題が出てしまうことがあります。

捻挫をしたからといって長く固定してしまうとその分、関節の動きがない状態が続き、治るのが遅れることがあります。もちろん程度や状態にもよりますが、最近では積極的に動かしていくことが重要とも言われています。

一般的によくみられる足首の捻挫における症状としては以下のようなものがあります。

足首の前・外側の痛み、捻挫をした足に体重をかけると痛い、腫れがある、皮膚が青くなっている、立っている時にバランスがとりづらい、足部・足首に力が入りづらい、などなど。

捻挫の程度によって痛みや症状の程度もさまざまですが、特に体重をかけて歩くことがほとんどできないといったような場合は骨に異常がある場合もあるので医療機関の受診が必要です。

また過去に捻挫したことがあると痛み・再発・不安定性・足関節前方インピンジメントなどが起こりやすくなります。受傷直後からその後のことを考えて適切なケアが大切です。

キックや蹴り動作を行うスポーツでは軸足の足首に捻挫歴があることでなかなかパフォーマンスが上がらないということもあります。体重移動・足でふんばる動作など足首のはたらきが運動・スポーツに与える影響を大きいです。

捻挫と聞くと固定して、松葉づえを使って体重をかけないようにするという流れが今までは一般的でしたが、最近では程度によっては積極的に動かしていく方がその後のことを考えた時にいい場合があるとされています。

特に悪くなった動きをなるべく早く元にもどすことが大切で、エクササイズと徒手でのアプローチを併せて行うことが効果的とも言われています。

カイロプラクティックでも背骨や骨盤に対する施術、そしてもちろん足首に対する施術を足首のはたらきを良くする目的で行うことができます。

程度や状態にもよりますが、ずっと安静にしててもあまり意味がないので、基本的には運動やエクササイズをできる範囲で続けていきながらケアしていきます。バランスや神経・筋肉のコントロールも考慮しケアを行っていきます。